渋沢栄一ゆかりの酒
渋沢栄一(深谷市所蔵)
阪谷朗廬
阪谷芳郎と妻(渋沢琴子)
山成酒造と阪谷朗廬(さかたにろうろ)

備中一橋領(岡山県井原市)の漢学者で一橋藩設立の郷校「興譲館」初代館長です。
朗廬先生の妻(山成恭)と母(山成政)双方の実家(山成酒造)の酒を朗廬先生は愛飲されました。
維新後は東京に出て福沢諭吉の明六社に唯一の漢学者として参加。交詢社の設立にも尽力されました。

渋沢栄一と阪谷朗廬の出会い

山成酒造がある岡山県井原市(一橋領地)に慶喜から農兵募集を任された栄一が訪れ、阪谷朗廬と出会います。
共に語り合い、親交を深め、農兵募集は成功裏に終了。
慶喜から厚い信頼を得て、その後登用された事で有名。

互いの子供が結婚

朗廬の四男、阪谷芳郎は大蔵次官~大蔵大臣~東京市長として社会に貢献。栄一の次女、琴子と結婚し、渋沢家を支えました。晩年まで母、祖母の実家である山成酒造を想い、大切にしていただきました。明治神宮や外苑を栄一と協力して建立したことも功績の一つです。

栄一が揮毫した山成家建物の俗称「協和堂」(山成酒造所蔵)
岡山の銘酒
論語の『*出藍の誉(しゅつらんのほまれ)』から『蘭の誉』と命名しました。岡山県産の酒造好適米アケボノを伝統の和釜で蒸米し醸した純米酒です。熱燗にしてもおいしく飲めます
岡山県産の酒造好適米、山田錦を50%精白し醸した大吟醸の蔵出し原酒です。冷やかロックがお薦めです。
*出藍の誉(しゅつらんのほまれ)
「青は藍より出でて、藍よりも青し」からきた論語のことわざ。弟子や部下が自分を超えていく事は名誉な事である。という意味。